初心者にはおすすめ?
一度は聞いた事のあるタイトルだと思う。
あまりにも有名だから、
小説初心者でもちょっと挑戦してみようかな。
と考えてもおかしくはない。
けれど、村上春樹さんの作品は、いわゆる初心者にはおすすめしない。
少々クセがある。
良く分からないから聞いた事のある有名なものなら外さないだろうというのは定石だと思うのだけど、
小説が好きになって欲しいからこそ、どんな人に楽しんでもらえるのか
も書いていこうと思いたちました。
中級者向け?
もちろん、普段から小説を楽しんでいる人にはこのような事は言わないけれど、
もしもあなたがまだ小説好きではないなら、
他の先品を経由して、好きになってから読む事をおすすめします。
村上春樹さんの作品は、現実的ではない。
要するに、心の中や、想像、実際には実在しないものが良くでてくる。
それが、思春期特有の、説明のできない感情や、言い表せない不安定な感じに似ていると私は思う。
作品について
子供の頃の童話ほどわかりやすいものでもない
全体的には思春期に抱く雰囲気を纏わせて、どこに辿り着くかもわからない世界に
連れて行かれる。
主人公の名前は空豆。彼女の職業は整体師。
彼女になら本当に身体の隅々まで任せてみたい、その整体師としての技術が伝わってくる。
けれど、彼女に本当に身を任せてしまっては、息の根を止められてしまうかもしれない。
そう、彼女のもう一つの顔は殺し屋。
身体の仕組みに詳しく、彼女の技術があれば、或いは必然で容易な事なのかもしれない。
毎日ニュースで聞かない日はなかったあの宗教をモチーフにしているのは
噂なのか、本当なのかわからないけれど、
理解できない表現は数えきれないほど。
それでもやっぱり俯瞰で眺めてみると、はじめと終わりがきちんとはっきりしている童話なのだと
私なりに結論づけてしまう。
想像する事のできない表現をさらっと飛び越えて、
いつからか、意味よりも感覚だけで物語を理解する。
何事にも理由をこじつけてはいけない。
世の中、意味のない事も数多く存在する。
1Q84を読んだ後
夜空を見上げると、月をもう一つ探してしまうかもしれない。
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