本屋大賞受賞作品『かがみの孤城』

あと味

ようやく文庫が出ました。

とっても読みやすく、文字が大きく書いてあるから、

上下巻、かなりのページ数があるからとビビらなくても大丈夫、

むしろ、スイスイ。

 

主人公は中学1年生のこころちゃん。

ある出来事をきっかけに学校に行かず、お家で過ごすこころちゃん。

罪悪感を持ちながらお家で過ごしていると、

自分の部屋のかがみが光ります。

手をかざすと、かがみの中の世界に!

 

おおかみの被り物を被った女の子のおおかみさまに案内されて

孤城のなかに。

そこには中学生が7人。

目的は願いを叶えることのできる鍵を見つけ出すこと。

願いを叶えればこの孤城はなくなる。

みんなライバルだけど、仲間。

学校に行ってない中学生という仲間。

 

中学生の葛藤と、いろんな事情と。

伝えることの難しさや、どうしようもないこと

生まれ持った性格、

誰かの為に頑張ることや

誰かの言葉に救われること。

 

子供ではないけれど、自分だけでは生きてはいけない

あの微妙な年齢。

学校で繰り広げられる

あの奇妙なルールの世界。

小さな、ほんの小さな教室の中で繰り広げられる権力闘争。

 

一度何かの歯車が狂ってしまえば

二度と戻れない、

ちっちゃなコミュニティのイメージ戦略。

 

そこから離れた世界、孤城。

 

とても、あたたかい世界。

 

本屋大賞受賞作品。

この小説は、読後感がヤバイ。

読んでる最中も、読んだあとの頭の中も楽しめる。

 

これからあの世界を知るなんて、羨ましい。

 

とにかく、誰にもおすすめしたい。

読んで欲しい。

ネタバレはしたくないけど、

読んだ人同士で語りたくなる作品。

小学生、中学生、

教師、親、かつて中学生だった人

全ての人に読んで欲しい。

 

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